
自家製、そばの実ようかんを始めました。
そばようかんといわれる、そば粉やそば茶を使ったようかんではなく、そばの実をそのままの形で生かしたようかんです。

以前から、そばの実をただ茹でただけの茹で汁(注)がおいしいと思っていました。まさしくそば湯なのですが、滋味というか、ほんのりとした甘さに、穀物の豊かさのようなものを感じる味です。
お店でそれを味わってもらえないかと試行錯誤する中で、ようかんにたどり着きました。
当初の意図とは違ったところに行き着いてしまいましたが、また別のおいしさ、食後のホッとするくつろいだ味を表現することはできたのではと思っています。
ぜひ一度お試しください。
(注)この茹で汁、注文を受けてから、提供するまで数十分かかるということから、そのまま店で出すことはあきらめていました。
ところが、これは「いぼ湯」と言って、懐石料理に取り入れられているそうです。
自家製粉をしているそば屋の密かな楽しみだと思っていましたが、茶人の美に対する探究心には脱帽させられます。