「いちじくと秋なすのそば」は、淡路翁がこの秋に初めてお届けする季節限定の一品です。これまでにない新しい季節の味を生み出したい——そんな思いから、試作は始まりました。
最初に惹かれたのは、淡路島産の完熟いちじく。上品な甘さと柔らかな果肉は、そばの汁にきっと合うはず。そう信じて、まずは素材を活かす組み合わせを探しました。
さまざまな風味を試す中で、最もそばと果実を引き立てたのが「ごま」と「酢橘」でした。ごまの香ばしさがいちじくの甘みを包み込み、酢橘の酸味が全体を引き締めてくれる。しかし、いちじくだけではどこか落ち着かない。そこで加えたのが、秋の定番・なす。秋なすをつゆに浮かべることで、深みが生まれました。こうして完成した「いちじくと秋なすのそば」は、甘み・香り・酸味・旨みが調和した、秋のそばです。
淡路島の山あいで、粉の声を聞きながら打ったそばに、島の果実と野菜を添えて。

どうぞ、秋の爽やかな風とともにお召し上がりください。